温泉の正しい入浴方法

 

あくまでご参考までに・・・ということでご覧くださいね。

温泉に入る前にもゆっくりと時間をかけて・・・身体をお湯に馴染ませる

先ずは「桶でお湯を何杯も身体にかける」

冬場など特に、急に熱いお湯に入ると急激に身体中の血管が広がり血圧低下、貧血を起こしかねません。勿論、大切なところもきちんとかけ湯して入るのがマナーです。

できれば「半身浴」から

浴槽によってできるところ、できないところがありますが、「膝から下」から始めて「腰から下」「胸から下」そして「首まで浸かる」という順序でゆっくり身体を馴染ませてください。

一回の入浴時間は「10分」、高温の場合は「5分程度」

原則的にはあまり熱くないお湯にゆっくり入ることで温泉成分が体内に吸収されるとともに、心身ともにリラックスできます。回数は初めは少なく、日に2~3回が妥当です。

入浴は食前30分までに、食後は1時間以上間を空けて

以外と守られていない方が多いようでが。
ましてや、宴会の後、酔った勢いで入るのは最悪です。

温泉成分をいっぱい吸収してお湯から上がりましょう

温泉から上がる前に、シャワーで身体を流したり、ましてや石鹸などで身体を洗うのは辞めてくださいね。折角の温泉成分を洗い落とすことになります。
温泉から上がるときったらタオルや手ぬぐいで身体をふいて、湯冷めしないようにお部屋等でゆっくりと休養しましょう。

 

温泉の種類

温泉の種類(泉質)は11種類に分かれます。

効能/温泉の種類(泉質) 単純温泉 食塩泉 硫黄泉 ・ 硫化水素泉 重曹泉 ・ 重炭酸土類泉 炭酸泉 酸性泉 硫酸塩泉 ・ 正苦味泉 硫酸塩泉 ・ 石膏泉 硫酸塩泉 ・ 芒硝泉 鉄泉 含 ・ アルミニウム泉 含 ・ 銅 ・ 鉄泉 放射能泉
神経痛
リウマチ
運動機能障害・手足のしびれ
外傷・火傷
皮膚病
婦人病
便秘


胃腸病




肝臓病


動脈硬化・高血圧症
糖尿病
痛風
ぜん息・気管支カタル
その他

(凡例)◎:特に効能がある ○:効能がある

またよくある「○○の湯」ですが以下のようになるようです。

「熱の湯」
食塩泉
よく温まることから「熱の湯」と呼ばれるそうです。
「美人の湯」
重曹泉 ・ 重炭酸土類泉
アルカリ性泉であることから、皮膚への作用、効能も高く「美人の湯」と呼ばれる温泉に多いそうです。
「泡の湯」
「ラムネの湯」

炭酸泉
飲用するとス~っとすることから「泡の湯」「ラムネの湯」と呼ばれるそうです。
「傷の湯」
硫酸塩泉
昔から「傷の湯」と呼ばれるそうです。
「脳卒中の湯」
硫酸塩泉(正苦味泉)
マグネシウムを含む・・・昔から「脳卒中の湯」と呼ばれるそうです。
「中風の湯」
硫酸塩泉(芒硝泉)
ナトリウムを含む・・・昔は「中風の湯」とも呼ばれたそうです。

 

温泉に入る際の注意

(1)温泉に入ってはいけない病気に注意!

  • ガン、肉腫などの悪性腫瘍。ただし、手術したり、治ったものは除きます。
  • 全ての急性疾患。特に熱性疾患。
  • 進行結核及び結核性疾患。
  • チフス、赤痢、流感などの感染症。
  • 心臓病、悪性貧血、紫斑病、白血病、てんかん、脊椎カリエス、肋膜炎。
  • ひどい衰弱や栄養不良。
  • 妊婦の初期と後期。

※ 上記以外にも、温泉により個別に禁忌症がある場合がありますのでご注意下さい。

(2)「飲酒後の温泉」は控えましょう!

※ 楽しい温泉の旅です、ご自分の身体と相談しながらほどほどに飲んで、正しく入浴しましょう。

(3)「争いの後の入浴」はできるだけ控えましょう

※ 楽しい温泉の旅にきて・・・ちょっとしたことで彼氏・彼女で言い争い、夫婦で犬も食わない喧嘩、お友達との仲たがいなどなど。でも、そんな時の入浴は厳禁!心を静めて一休みしてから、正しく入浴しましょう。

(4)「スポーツ、重労働の後の入浴」はできるだけ控えましょう

※ 楽しいスポーツ合宿の旅にきて・・・昼間は健全にスポーツで汗を流して、その後は温泉で汗を流す、気持ちは分かりますけど、心を静めて、身体も一休みしてから、正しく入浴してください。

 

温泉とは

「温泉法」第一章 総則、第二条では以下の通りとなっております。

『この法律で「温泉」とは、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く。)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものをいう。
2 この法律で「温泉源」とは、未だ採取されない温泉をいう。』

地中から涌いてくる25℃以上のお湯か、ある成分を一定量含めば「温泉」ということなのでしょう。

温度で分類すると?

冷鉱水(25度以下) 、低温水(25~34度)、温泉水(34~42度)、高温水(42度~)になります

「温泉」「冷泉」「鉱泉」って?
物成分・ガス・放射性物質などを一定量以上含んでいる湧き水の総称のことで、摂氏25度以上のものを「温泉」、未満のものを「冷泉」とするようです。

露天風呂とは?

屋外にある風呂、つまり野天(のてん)風呂のこと。

名湯って?

怪我や病気の回復などにすぐれた効力をもつ温泉のこと。

秘湯って?

人にあまり知られていない温泉。ほんとかな?最近では秘湯ブームで秘湯のほうが有名だったりもしますね。

「湯治」って?

温泉や薬草入りの湯にはいって病気を治療すること。


温泉に含まれる物質


物質名 含有量(1kg中)
溶存物質(ガス性のものを除く。) 総量1,000mg以上
遊離炭酸 250mg以上
リチウムイオン 1mg以上
ストロンチウムイオン 10mg以上
バリウムイオン 5mg以上
フエロ又はフエリイオン 10mg以上
第一マンガンイオン 10mg以上
水素イオン 1mg以上
臭素イオン 5mg以上
沃素イオン 1mg以上
ふつ素イオン 2mg以上
ヒドロひ酸イオン 1.3mg以上
メタ亜ひ酸 1mg以上
総硫黄 1mg以上
メタほう酸 5mg上
メタけい酸 50mg以上
重炭酸ソーダ 340mg以上
ラドン 20(百億分の1キユリー単位)以上
ラヂウム塩 1億分のimg以上